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CROI2020 NAM

2020年3月12日

米国においてPrEPとしてのTDF/FTCのジェネリック品における費用対効果に関する研究

Cost-effectiveness study highlights benefits of generic TDF/FTC for PrEP in the US

 

Harvard Universityの研究者らは、副作用がわずかに増えるという観点から、米国の医療保険制度がまもなく薬価が下がる旧バージョンのPrEP商品ではなく、新規ブランド品に対して余分に代金を支払う可能性について、正当な判断ではないとした研究結果をCROI 2020で報告した。

DISCOVER研究では、PrEPとして用いられている2つの配合錠を比較した:ツルバダのブランド名で販売されているテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)とエムトリシタビン(FTC)の配合錠、Descovyのブランド名で販売されている新規テノホビルアラフェナミドフマル酸塩(TAF)とエムトリシタビンの配合錠。これら2つの配合錠は有効性も安全性も同等であることが示されているが、ツルバダを服用している人はDescovyを服用している人よりも腎機能が低下することが示されている。

新しい薬剤であるDescovyは現在も特許が有効であるため、米国ではそのコストは年間16,600ドルである。ツルバダ(TDF/FTC)の薬剤は米国では2020年末に特許が切れる。TDF/FTCは他のほとんどの国ではすでに特許が切れており、そのジェネリック品のコストは年間約210~720ドルである。

Rochelle Walensky博士らは、患者がPrEPとしてTDF/FTCのジェネリック品ではなくDescovyを使用した場合に、回避される副作用あたりのコストを計算する費用対効果モデルを作成した。このモデルでは、Descovyに副作用がなくTDF/FTCの副作用が過少報告されているなど、Descovy優位となる一連の仮定を意図的に設定した。

このモデルよって、このような状況においても、副作用回避のためにTDF/FTCのジェネリック品ではなくDescovyを使用するとコストがかかり、医療保険制度にとって費用対効果が良いとみなされるコストをはるかに上回ることが分かった。TDF/FTCのコストが50%削減され年間8,300ドルになった場合、Descovyに支払う価値があると考えられる価格は最大で年間8,670ドルとなり、たった370ドル多いだけであった。

Walensky氏は、PrEPのコストが下がればPrEPが広く用いられるようになる可能性があることを強調し、「TDFのジェネリック品の使用が可能になれば、この効果的な予防法をより多くの人が使えるようになるだろう」と述べた。

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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