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CROI2020 NAM

2020年3月14日

コミュニティー内のウイルス量が減少するとHIV発生率は低下するが、HIV除去には十分ではない

Lowering community viral load reduces HIV incidence, but is not enough to eliminate HIV

Slide from Maya Peterson's CROI 2020 presentation.

サハラ以南のアフリカの「検査と治療」の試験に参加した25万人以上からプールしたデータで、HIV感染者の中でウイルスが抑制されていない人の割合を減少させることで、これらのコミュニティーで新規HIV感染率が減少したことが確認された。しかし、HIV検査と治療の規模を拡大したことは素晴らしいが、依然として流行を止めるには十分ではなかった。

2012~2018年に、南アフリカ、ザンビア、ボツワナ、ケニア、ウガンダにおいて、全員を検査と治療の対象とする(UTT)方針のHIV発生率に対する効果をみるための4つの大規模なクラスター無作為化試験が実施された。試験はそれぞれ違っていたが、すべての試験で在宅でのHIV検査、陽性となった人を速やかにHIV治療のために紹介すること等の介入が行われた。

試験結果はさまざまで、結果をどのように解釈すべきか分からない状態であったため、4つの試験の責任医師らは共同で解析を行い、その結果は、University of California, BerkeleyのMaya Petersen医師によってCROI 2020で発表された。

最初の解析は、コミュニティーの全成人(HIV陽性であっても陰性であっても)の中で感染性のある(ウイルス量が400コピー/mLを超える)人の割合を調べた。ウイルス量が多いコミュニティーはHIV発生率も高かった。すべての試験データをプールした場合に、ウイルス量が抑制されていない成人の割合が1%絶対的に減少すると、HIV発生率が100人年当たり0.07減少した。

2番目の解析は、HIVに感染している成人の中でウイルス量が抑制されていない人の割合を、そのコミュニティーのHIV罹患率について統計的に調整して調べた。これで、HIV陽性の成人の中でウイルス量が抑制されていない人の割合が10%絶対的に減少すると、HIV発生率が100人年当たり0.12減少したことを明らかにした。

総会での発表で、米国疾病予防管理センターのKevin de Cock医師は、なぜもっと大幅な発生率の減少が観察されなかったかを説明できる可能性のある複数の要因を示唆し、「UTTはHIV発生率の減少に明らかに貢献しているが、それにもかかわらず、発生率は依然として高い」と述べた。

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本記事は日本国外の治療に関するニュースであり、本邦では承認されていない薬剤あるいは本邦とは異なる効能・効果、用法・用量で使用されている成績が含まれていますので、ご注意下さい。
記載されている医薬品のご使用にあたっては、必ず各薬剤の製品添付文書をご参照下さい。

This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

当コンテンツは、英国を本拠地とするHIV情報の慈善団体であるNAM Publicationsの著作権に基づいて制作し、許諾を得て掲載しています。 記事原文については、www.aidsmap.comでご覧頂くことができます。なお、その情報の正確性、適用性、完全性については、NAMは一切責任を負いません。

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