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CROI2020 NAM

2020年3月19日

小児および成人における肺疾患

Lung disease in children and adults

Adolescents taking part in the BREATHE trial. Image from LSHTM's video: https://vimeo.com/364090610

マラウイとジンバブエでは、アジスロマイシンの週1回投与がHIV感染および慢性肺疾患を有する小児および青年の入院と急性呼吸器感染症の増悪(新規または呼吸器症状の悪化)を減少させた。

抗レトロウイルス療法を受けているにもかかわらず、サハラ以南のアフリカの小児および青年にはHIV関連の慢性肺疾患がよくみられ、気道感染症などの重大な健康障害をもたらしている。

BREATHE試験の研究者らは、抗炎症および抗菌作用を持つ抗生物質であるアジスロマイシンが気道感染症を予防し、かつ、全身性炎症をコントロールすることにより肺機能を改善するのではないかと仮定した。

HIV感染および慢性肺疾患を有する小児と青年347名を試験に登録した。慢性肺疾患は「1秒間の努力呼気量」(FEV1 z-score)が1未満の場合と定義した。FEV1はスパイロメーター(マウスピースをくわえ深吸気から深呼気までの努力呼出量を測定する機器)を用いて測定した。

被験者は、アジスロマイシンまたはプラセボを体重ベースの用量で週に1回経口投与する群に無作為に割り付けられた。48週時に急性呼吸器感染症の増悪がみられた被験者の割合はプラセボ群の方が1.96倍高く、入院率は4.2倍高かった。

さらに他の試験では、50歳未満のHIV感染者はHIV陰性の人よりも肺機能の低下率が大きいことが明らかとなった。この米国の大規模コホートのレビューでは、CD4細胞数の低下がみられていた人の肺機能の低下率も大きいことが示された。

この試験には、参加者2,216名(HIV陰性1,168名)が組み入れられ、年齢の中央値は50歳であった。2009~2017年に、試験開始時およびその後は半年ごとにFEV1を含む検査を用いて肺機能を測定した。

ベースライン時の肺機能は、HIV感染者の方がHIV陰性の人よりも低かった。50歳以上では、HIV陽性の人とHIV陰性の人で肺機能の低下率に差はみられなかった。しかし、50歳未満では、HIV陰性の人よりもHIV陽性の人の方がFEV1の低下率が大きかった。HIV陽性の人の年間の低下率は、この年齢層の予想率よりも約50%大きかった。

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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