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aids2018 NAM

2021年3月11日

米国では今でもHIV感染に著しい人種格差がある

Pronounced racial HIV disparities persist in the US

Professor James Hildreth presenting to CROI 2021.

オンラインで開催されたConference on Retroviruses and Opportunistic Infections(CROI 2021)の総会において、James Hildreth教授は、米国におけるHIVとCOVID-19パンデミックの著しい人種格差に取り組むためには健康の社会的決定要因を解決していかなければならないと強調した。

健康情報へ十分にアクセスできない、治療が遅れる、慢性疾患の管理が不十分である、大量収監、経済的に不安定であることなどが健康の社会的決定要因であるとHildreth氏は述べた。

米国疾病予防管理センター(CDC)のJun Li博士がこの会議で発表した新しいデータより、人種格差は2012~2018年にかけて減少したが、HIVに感染している黒人は、白人よりもケアの対象となってから1ヵ月以内に抗レトロウイルス療法を開始する割合が今でも有意に低いことが示された。

米国のディープサウスは、新たにHIVと診断される人の割合が最も高く、HIV感染者数が最も多く、ウイルス量が抑制されている人の割合が最も低い地域である。アラバマ、ルイジアナおよびミシシッピ州で実施した別の研究より、3州全体ではウイルス量の抑制が得られるまでの期間に改善傾向がみられるものの、若い黒人男性は他の集団よりもウイルス量の抑制が得られるまでに時間がかかっていることが示された。

3つ目の研究では、特定の指定区域において資金提供を増やすことで、このような人種格差がどのように是正されるかについて検証した。THRIVE demonstration projectは、HIVに感染している黒人男性やラテン系の男性が多い地域を支援し、PrEPの実施を支援するためにデザインされた活動を含む包括的なコミュニティベースのHIV予防およびケアサービスを提供するために開発されたプロジェクトである。

THRIVEの資金提供を受けた指定区域では、男性間性交渉者(MSM)の黒人男性のうち新たにHIVと診断された人が2014~2018年にかけて4.2%減少したと推定された。一方、資金提供を受けていない同じような地域では、新たにHIVと診断された人数に変化はみられなかった。MSMのラテン系男性においては、資金提供を受けた地域では2.7%減少したのに対し、資金提供を受けていない地域では1.7%増加した。

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本記事は日本国外の治療に関するニュースであり、本邦では承認されていない薬剤あるいは本邦とは異なる効能・効果、用法・用量で使用されている成績が含まれていますので、ご注意下さい。
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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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