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aids2018 NAM

2021年3月11日

アレンドロン酸はHIV治療を開始する人の骨量減少を予防できる

Alendronate can prevent bone loss in people starting HIV treatment

Dr Tara McGinty (centre, bottom) at CROI 2021.

CROI 2021で発表された試験によると、テノホビル主体の抗レトロウイルス療法を開始する頃に行うアレンドロン酸の短期間コースは骨量減少予防に役立つ。

骨量減少骨減少症、およびその重症型である骨粗鬆症は、HIV感染者、特に高齢の感染者でよくみられる代謝性合併症である。骨量減少は慢性炎症によって悪化し、特定の抗レトロウイルス薬、特にテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)と関連がある。

University College DublinのTara McGinty医師らは、経口のビスホスホネートであるアレンドロン酸(ブランド名はフォサマック)のジェネリック製剤の短期間の使用が、HIVの治療を開始する人の骨量減少を予防できるかどうか評価するためにAPART試験をデザインした。

試験には、初めて治療を開始しようとしているHIV感染者50名を登録した。抗レトロウイルス療法のレジメンにはTDF、エムトリシタビン、そして通常はインテグラーゼ阻害薬が第3の薬剤として含まれていた。参加者は、HIVの治療開始2週間前に始まり最長14週目まで続く経口のアレンドロン酸70 mg週1回投与群、またはプラセボ群に無作為に割り付けられた。

参加者の大部分(86%)は男性で、年齢の中央値は35歳であった(範囲は32~40歳)。これは特に注意すべきことで、というのも、骨量減少のリスクが高いのは高齢者、特に閉経後の女性だからである。

14週の時点で、2群間の差はすでに明らかであった。アレンドロン酸に割り付けられた人は全股関節の骨密度(BMD)が中央値で+1.88%増加したが、プラセボ群では-0.65%であった。BMDは両群でゆっくりと着実に低下し、最終的に、50週目ではアレンドロン酸群は+0.50%の増加、プラセボ群では-2.70%となった。

腰椎のBMDへの影響の持続はそれより短かった。24週の時点で、アレンドロン酸群は+0.50%の増加、プラセボ群では-2.50%であった。しかし、50週目までには、これが、2つの群でそれぞれ-1.40%と-3.70%にまで低下し、その差はもう統計的に有意ではなかった。

この薬剤は安価で、入手が容易で、忍容性が良好であることを考えると、これらのデータは、資源の限られた状況での場合も含めて、HIV治療を開始する人のBMDを維持する目的でジェネリックのアレンドロン酸を短期間コースで使用することを支持していると、この試験の研究者は結論付けた。

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本記事は日本国外の治療に関するニュースであり、本邦では承認されていない薬剤あるいは本邦とは異なる効能・効果、用法・用量で使用されている成績が含まれていますので、ご注意下さい。
記載されている医薬品のご使用にあたっては、必ず各薬剤の製品添付文書をご参照下さい。

This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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