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aids2018 NAM

2021年3月12日

COVID-19による入院リスクの増加は基礎疾患がキーとなる

Underlying health conditions key to increased risk of COVID-19 hospitalisation

Dr Ming Lee (right) presenting to CROI 2021.

HIV感染者のCOVID-19による入院率が高いこと、入院後の転帰が悪いことは、基礎疾患、特に心疾患と腎疾患によって部分的には説明されることを、CROI 2021で発表された英国および米国の2つの研究により明らかになった。

英国の研究では、HIV感染者のCOVID-19のリスクが高いことは、すべて基礎疾患と身体的フレイルの程度がひどいことが原因であったことが分かった。しかし、米国の研究では、基礎疾患のいくつかについて調整した後でも、入院リスクはわずかであるが統計的に有意な増加が示された。この結論の違いは、方法論の違いで説明できる可能性がある。

英国の研究は、London、Leicester、Manchesterにある6つの病院のいずれかに、COVID-19で入院したHIV感染者を調査し、病院、年齢、性別、COVID-19の診断日、剥奪指標についてHIV陰性の人とマッチさせた。

HIV感染者は、黒人または少数民族である可能性が有意に高く、臨床的フレイルスコアの中央値が高かった。末期腎疾患、慢性腎臓病、肝硬変など、COVID-19の転帰の悪さと強く関連していたいくつかの併存疾患は、HIV感染者で有意に多かった。

入院後、HIV感染者は、COVID重症度尺度で少なくとも2点の改善を経験する可能性が43%低かったが、診断から28日以内に死亡するリスクは高くなかった。しかし、体格指数、臨床的フレイル、民族、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病等の交絡因子について調整した多変量解析では、HIVの状態は改善がないことのリスク因子ではなくなった。

米国の研究は、国内の39の病院でHIV感染者と 固形臓器移植を受けた人を対象に、COVID-19の転帰が重症となるリスクを調べた。

入院率は、HIV感染者(48.5%)、臓器移植を受けた人(63.8%)、HIV陽性で移植を受けた人(70.3%)が、HIV陰性の人(30.6%)に比べて高かった。

この結果を報告したBaltimoreのJohns Hopkins UniversityのJing Sun医師は、併存疾患について調整した解析では、入院のリスクに対するHIVの影響は弱まるが、米国のHIV感染者では、依然としてCOVID-19の転帰が重症となるリスクが増加していたことが分かったと述べた。

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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