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aids2018 NAM

2021年3月12日

PrEPの注射薬はブレイクスルー感染の検出を困難にする可能性がある

Injectable PrEP can make breakthrough infections hard to detect

Professor Raphael Landovitz presenting to CROI 2021.

HPTN 083 PrEP試験では、カボテグラビルの2ヵ月に1回の注射と、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩とエムトリシタビン(TDF/FTC)の錠剤の毎日の経口投与を比較し、その主要な結果は2020年に発表された。その結果の新しい解析がCROI 2021で発表され、注射を受けた人のHIV感染は、錠剤を服用した人よりも68%少なかったことが確認された。

研究では、カボテグラビルの注射を受けた人における12のHIV感染の詳細を調べた。HIV感染の大多数は、PrEPを開始する直前に発生した感染、PrEPを開始した直後の薬物濃度が低いときに発生した感染、PrEPの服用を中止したときに発生した感染として説明がつく。

しかし、ベースラインの症例の何人かは、数週間あるいは数ヵ月間特定されなかった。これは、カボテグラビルの注射はHIV感染の検出を遅らせる可能性があることを示唆している。抗体検査では陰性になった参加者で、血液検体を過去に遡って検査すると、感染がそれより早く発生していたことが特定された。将来的に可能なのは、HIV感染のスクリーニングに抗体検査だけでなく、定期的なウイルス量の検査も使用する方法である。

それに加えて、4名がカボテグラビルの注射を受けて、予防可能な薬物濃度であったときに検査でHIVが陽性となった―いわゆる「ブレイクスルー」感染である。

Raphael Landovitz教授は、カボテグラビルの濃度が目標どおりであったにもかかわらず感染が発生したことを懸念し、例えば、カボテグラビルの濃度が体の区画によってどのように違ったのかというような、さらなる調査が進行中であると述べた。

他方で、注射後の「ロングテール」相においてカボテグラビル濃度が低い人でも、ウイルス量が非常に多くなっていた参加者の場合でさえ、耐性は出現しなかった。

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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