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aids2018 NAM

2021年3月15日

小児および青年に対するドルテグラビルは標準治療よりも優れている

Dolutegravir superior to standard-of-care treatment in children and adolescents

Dr Anna Turkova (left) presenting to CROI 2021.

CROI 2021で発表された大規模な国際試験により、一次治療、二次治療ともに小児および青年に対するドルテグラビルベースの治療は、エファビレンツやリトナビルを併用するプロテアーゼ阻害剤をベースとした治療よりも優れていると結論付けられた。

HIVインテグラーゼ阻害剤であるドルテグラビルは、資源が限られた状況下におけるすべての成人に対する抗レトロウイルス療法の中心的要素として推奨されている。体の小さい小児に対しては体重で投与量を補正する必要があり、また、一次治療に不応となった小児は薬剤耐性を有しているため、小児および青年に対する治療を簡略化することは難しいことが分かっている。

2019年に、世界保健機構(WHO)は、小児にもドルテグラビルを投与すべきであると推奨したが、この推奨は、さらなるエビデンスの蓄積が必要であることを意味する「条件付き」であった。

ODYSSEY試験では、体重14 kg以上の小児および青年に対するドルテグラビルベースの治療と一次治療および二次治療の標準治療を比較した。一次治療群には311名、二次治療群には396名の参加者を組み入れた。

参加者は、南アフリカ(20%)、タイ(9%)、ウガンダ(47%)、ジンバブエ(21%)から組み入れ、残りはドイツ、ポルトガル、スペインおよび英国から組み入れた。

標準治療群に無作為に割り付けられた参加者は、一次治療では多くがエファビレンツベースのレジメンを、二次治療では多くがプロテアーゼ阻害剤ベースのレジメンの投与を受けていた。

96週間の追跡調査後には、ドルテグラビル群の参加者14%と標準治療群22%に臨床的またはウイルス学的治療の失敗がみられ、その差は-8%で統計的に有意であった。治療効果は、一次治療、二次治療ともに同程度であった。

死亡または重篤な臨床イベント数に群間差はなく、重篤な副作用の発現数にも差は認められなかったが、標準治療群の小児は、副作用により治療レジメンを変更しなければならない可能性が高かった。

「これらの結果は、WHOのガイドラインと、一次または二次治療として抗レトロウイルス療法を開始する小児に対してドルテグラビルベースのレジメンが使われるようになった現状を支持しており、成人に対する治療プログラムと一致させることが可能となった」と、この試験の研究者らは結論付けた。

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本記事は日本国外の治療に関するニュースであり、本邦では承認されていない薬剤あるいは本邦とは異なる効能・効果、用法・用量で使用されている成績が含まれていますので、ご注意下さい。
記載されている医薬品のご使用にあたっては、必ず各薬剤の製品添付文書をご参照下さい。

This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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