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aids2018 NAM

2021年3月18日

性別適合手術は持続的なウイルス抑制と関連する

Gender-affirming surgery associated with sustained viral suppression

Dr Cristina Rodriguez-Hart (right) presenting to CROI 2021.

CROI 2021で発表された研究によると、New York 市に住みメディケード登録者であるトランスジェンダーの人のウイルス抑制は、性別適合手術を受けた後に上昇した。性別適合手術は、ウイルス抑制率が低い傾向にあるグループ―黒人の若いトランスジェンダーできわめて貧困な地区に住んでいる人―におけるウイルス抑制の改善と関連していた。

研究者らは、メディケードを利用していて何らかの形の性別適合手術を受けたトランスジェンダーの人、メディケードを利用できていなかった人、シスジェンダーの男女で、ウイルス抑制のアウトカムを比較した。

メディケード登録者であるトランスジェンダーのHIV感染者1,730名のうち11%弱が研究期間中に性別適合手術を受ける機会があった。

メディケード登録者であるトランスジェンダーの人では、2013年と2017年の期間中にウイルス抑制が13%増加し、2017年までに75%がウイルス抑制を達成した。しかし、依然として、このグループ全体でのウイルス抑制は、メディケード未登録者のトランスジェンダーの人(83%)、シスジェンダーの女性(82%)、シスジェンダーの男性(86%)より低かった。

トランスジェンダーで性別適合手術を受けた人は例外であって、2017年までに、85%がウイルス抑制を達成していた。このグループでは、57%が黒人、22%が20~29歳、44%が非常に貧困な地区に住んでいた。

ウイルス抑制は、手術の2年前は66%で、1年前には77%になった。手術の1年後には86%に増加し、手術の2年後でも依然として高く88%であった。

事例証拠によれば、外科医は通常、手術前にウイルス抑制になるよう求めることを示唆している。達成されるウイルス抑制は、長期間維持されることをデータは示唆している。

CROI 2021で発表された2つの試験では、性別適合ホルモン療法(GAHT)とHIV曝露前感染予防薬(PrEP)の相互作用を調査した。どちらの試験でも、すでにGAHTを受けていた16~24歳の若いトランスジェンダーの男女―半数はエストロゲンを投与されている女性、半数はテストステロンを投与されている男性―が、次に、テノホビル/エムトリシタビンを用いたPrEPの毎日の経口投与を、直接観察する状態で開始した。

1つ目の試験はGAHTの濃度に注目し、男女ともに濃度は有意に低くはないことを再確認した。

2つ目の試験は、GAHTのPrEPの濃度に対する影響を調べた。PrEP薬であるテノホビルジソプロキシルフマル酸塩とエムトリシタビンの細胞内濃度は、トランスジェンダーの女性の方がトランスジェンダーの男性より低かったが、それでも、シスジェンダーの人を対象に実施された直接観察下の状態での同様のPrEPの試験でみられた濃度の範囲内ではあった。

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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