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2020年10月15日

長時間作用型注射薬cabotegravir/リルピビリン

Long-acting injectable cabotegravir/rilpivirine

Professor Chloe Orkin presenting to HIV Glasgow 2020.

10月5~8日にバーチャルで開催されたHIV Glasgow 2020会議の主要なテーマの1つが、毎日服用する必要のないHIV治療薬の開発であった。いくつかの発表では、規制当局からの承認の見込みが最も高い長時間作用型の薬剤である注射用cabotegravir/リルピビリンについて報告された。

Cabotegravirは治験中のインテグラーゼ阻害剤で、リルピビリンは非核酸系逆転写酵素阻害剤(製品名:エジュラント錠)である。抗レトロウイルス療法(ART)を初めて受けた人を対象としたFLAIR試験のデータは、月1回の注射を受けた患者の90%超で、96週間の治療後にウイルス量が検出限度未満であったことがすでに示しされている。

HIV Glasgowでは、Queen Mary University of LondonのChloe Orkin教授が、試験参加者が直ちに注射を開始したか、注射に切り替える前に経口用薬を4週間服用したかにかかわらず、Cabotegravir/リルピビリンが有効であることを示す更なる結果を発表した。

経口で導入する根拠は、薬剤の忍容性が良好であることを確認することであった。長時間作用型の注射では、問題が引き起こされた場合に薬剤を取り除くことができないためである。しかし、試験の初期段階で具体的な安全性への懸念はなく、精神治療薬のような他の長時間作用型注射薬では、経口での導入は必要とされていない。

96週間後、当初は経口のARTを受ける群に無作為化されたFLAIR参加者には cabotegravir/リルピビリンが提供された。彼らは、注射を直ちに受けるか、4週間の経口導入を始めるかを選ぶことができた。割り付けは無作為ではなかったが、直ちに注射を受けた111人と経口導入が行われた121人の間で、患者特性の大部分は同等であった。

24週間後、2つの群のそれぞれ99.1%と93.4%でウイルス量が検出限度未満であった。薬物動態分析では、経口導入の有無による体内の薬物濃度の違いはなかったことが分かった。治療法は概して安全で、忍容性は良好であった。それぞれの群で、約5人に1人が薬剤関連有害事象を経験したが、重症の事象は1件しかなく、治療には関連していないと判断された。

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本記事は日本国外の治療に関するニュースであり、本邦では承認されていない薬剤あるいは本邦とは異なる効能・効果、用法・用量で使用されている成績が含まれていますので、ご注意下さい。
記載されている医薬品のご使用にあたっては、必ず各薬剤の製品添付文書をご参照下さい。

This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

当コンテンツは、英国を本拠地とするHIV情報の慈善団体であるNAM Publicationsの著作権に基づいて制作し、許諾を得て掲載しています。 記事原文については、www.aidsmap.comでご覧頂くことができます。なお、その情報の正確性、適用性、完全性については、NAMは一切責任を負いません。

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