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IAS2021 NAM

2021年7月20日

多剤耐性HIVに対する年2回の注射薬投与

Twice-yearly treatment injections for multidrug-resistant HIV

Peter Stanic/Pixabay.

HIV治療薬に耐性があり、現在の抗レトロウイルス療法が効いていないHIV感染者が参加した研究で、80%がlenacapavir投与後にウイルス量が検出限界値未満を達成した。

Lenacapavirは新しい抗HIV薬で、1年に2回のみの投与で使用可能である。今週、第11回国際エイズ学会(IAS 2021)で発表されたこの研究では、本薬剤は腹部へ皮下注射として投与された。

パリにあるHôpital Saint-LouisのJean-Michel Molina教授は、本研究の最初の6ヵ月の結果を発表した。24名の集団は、2週間 lenacapavirの経口投与を受け、その後lenacapavirの皮下注射と最適な標準治療(つまり、個々の患者のHIV耐性の特性に最適と思われる他の抗HIV薬の組み合わせ)を受けた。別の12名の参加者は、2週間プラセボ投与、その後2週間lenacapavirの経口投与と最適な標準治療、そして皮下注射を受けた。

26週までに、81%でウイルス量が50以下となり、89%で400以下となった。この結果は、半数以上の参加者において研究者らは複数の薬剤を用いた最適な標準治療を構築することができなかったという事実にもかかわらず、であった。この研究によるさらなる結果は、52週時点で評価される予定である。

Lenacapavirはまた、初回治療の人々への使用に対しても研究されている。この研究の早期の結果は、IAS 2021で本日報告される予定である。

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本記事は日本国外の治療に関するニュースであり、本邦では承認されていない薬剤あるいは本邦とは異なる効能・効果、用法・用量で使用されている成績が含まれていますので、ご注意下さい。
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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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