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IAS2021 NAM

2021年7月21日

HIV感染者における心血管リスクの増加

Increased cardiovascular risk for people with HIV

Slide from Tiffany Gooden's presentation to IAS 2021.

HIV感染者は、心血管リスク因子がより多く、心血管疾患のリスクが高まっていることが、IAS 2021で今週発表された。これはすべての年齢層に当てはまった。

HIV感染者における心血管疾患リスクの増加や関連するリスク因子についてはこれまでの研究で報告されているので、これらの結果は意外には聞こえないかもしれない。しかし、多くの研究は、保健行動や医療を利用する機会が他の高所得国とは違っている米国からのもので、大部分は10年以上前に実施されたものである。

英国のUniversity of Birminghamの研究者らは、英国に居住しているHIV感染者の心血管疾患リスクの特定を開始した。心血管疾患とは、脳卒中、心筋梗塞、末梢血管疾患、虚血性心疾患、心不全等である。彼らは、一般診療(プライマリーケアの環境)の電子記録の匿名化されたデータベースからのデータを使用した。

2000~2020年の研究期間中、9,233名のHIV陽性者を35,721名のHIV陰性者にマッチさせた。平均年齢は41歳で、参加者の3分の1は女性であった。これらの群は、体格指数、喫煙状況、併存疾患については大体同じであった。しかし、HIV陽性の参加者は、黒人、あるいは貧困地域に住んでいる人が多かった。

この研究では、HIV感染者の心血管疾患リスクは、全体として54%増加していたことが明らかになった。個々の疾患に関しては、HIV感染者は、脳卒中のリスクが49%高く、虚血性心疾患のリスクが59%増加していた。

さらなる解析では、心血管疾患リスクをサブグループで調べた―例えば、年齢、性別、喫煙状況である。この解析では、重要な人口統計学的特性に関係なく、HIV感染者は心血管疾患リスクが高くなっていることが明らかになった。

これらの結果を発表したTiffany Gooden氏は、より若いHIV感染者を対象に心血管リスク因子と心血管疾患の定期的なスクリーニングを行うこと、HIV感染者で妥当性が確認されるリスク評価ツールを確立することの必要性を強調した。

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

当コンテンツは、英国を本拠地とするHIV情報の慈善団体であるNAM Publicationsの著作権に基づいて制作し、許諾を得て掲載しています。 記事原文については、www.aidsmap.comでご覧頂くことができます。なお、その情報の正確性、適用性、完全性については、NAMは一切責任を負いません。

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