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IAS2021 NAM

2021年7月21日

ブラジルとメキシコのPrEP服用者にHIV感染はほとんどないが、ペルーには課題がある

Few HIV infections among PrEP users in Brazil and Mexico, but challenges in Peru

Slide from Professor Carlos Cáceres's presentation to IAS 2021.

IAS 2021で今週発表されたラテンアメリカでの大規模なPrEP実証プロジェクトからの最新情報によると、ブラジルとメキシコでPrEP(HIV感染を予防するための定期的な薬物療法)を行っている人の新たなHIV感染は少なかったが、ペルーでは多数の新たな感染があった。

ImPrEP試験は、ブラジル、ペルー、メキシコの24都市で2018年から実施されている。主要な目的は、男性間性交渉者(MSM)とトランスジェンダーの女性におけるPrEPの服用、アドヒアランス、HIV感染率への影響を調べることであるが、HIVに感染する(セロコンバージョン)人を予測する因子や、PrEPを行うときの障壁について調べる解析も実施された。

2021年4月までに、合計10,410名の参加者が採用された。ブラジルで4,165名、メキシコで3,360名、ペルーで2,885名であった。これらのうち84名がHIVに感染した(全体での感染率は0.75%)。感染率はブラジル(0.31%)とメキシコ(0.44%)で低かった。感染の約3分の2がペルーで発症し、感染率は2.42%であった。

これらの結果を発表したUniversidad Peruana Cayetano HerediaのCarlos Cáceres教授は、ペルーでの感染が多いことについて可能性のある理由をいくつか挙げた。例えば、若い参加者の割合の高さ、トランスジェンダーの女性の多さ、教育水準の低さ、PrEPへのアドヒアランスの低さ、PrEPを特に求めて参加した人の少なさである。また、ペルーの施設は、女性のセックスワーカー、低所得のMSMやトランスジェンダーの女性を主な対象とする傾向があり、それに対して、ブラジルとメキシコの施設は、主要な集団についてより幅広く対象とする傾向があるとも述べた。

サブスタディの1つでは、PrEPへのアドヒアランスの障壁や難問について、ペルーのMSM 10名とトランスジェンダーの女性4名のインタビューを行って調査した。PrEPを中止した人は、性交渉の相手が複数いる傾向とHIVのリスクを低く認識している傾向があった。これらの参加者の多くは、セックスワークに従事していた。彼らは、コンドームの使用は断続的であることを報告しているにもかかわらず、1つの方法のみでHIVと性感染症の両方に対して守られることから、コンドームを好んでいることが明らかだった。PrEPに関係する課題には、例えば、毎日のレジメンを維持すること、予防法を併用すること、副作用を克服することの難しさがあった。

もう1つのサブスタディでは、3ヵ国すべてでイベント駆動型PrEP(PrEPを毎日ではなく性行為の前後に服用すること)の認知度が低いことが分かった。イベント駆動型PrEPについての短い説明の後、参加者の約4分の1が、駆動型PrEPへの切り替えに関心があることを報告した。関心を持たなかった人は、主要な理由として、毎日のPrEPが快適であること、イベント駆動型のレジメンの難しさについての懸念、HIVのリスクについての不安を挙げた。

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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